AccessからGoogle Workspaceへ
脱Access

第1回:Accessから他のツールへの移行:なぜ今、古いシステムを見直すべきなのか?

はじめに

「毎日使っているAccess、もっと便利にならないかな?」そう思っているあなたへ。
Microsoft Accessは長年、多くの企業で顧客情報の管理の要として活躍してきました。しかし、時代の変化とともに、より柔軟で、どこからでもアクセスできるクラウドベースのツールへのニーズが高まっています。世の中には様々なツールがありますが、今回の連載では、シンプルな移行と利用を重視し、Google Workspace(旧G Suite)を例に、Accessからの脱却とそのメリットについてお話しします。

「移行って難しそう…」いえいえ、ご安心ください!この連載では、Accessでの顧客情報管理を新しいツールへ、皆さんが想像するよりもずっとシンプルに、そしてスムーズに進めるためのヒントを全5回でお届けします。そして、もし途中で「これどうしたらいいの?」と困ることがあれば、私たちがしっかりとサポートさせていただきます。

Accessを使い続けることの限界とリスク

Accessは素晴らしいツールですが、以下のような点でお悩みではありませんか?

・サポート期限の終了によるリスク
Accessにはバージョンごとにサポート期限があります。サポートが終了したバージョンを使い続けると、新しいOSや他のソフトウェアとの互換性の問題が生じたり、セキュリティの脆弱性が放置されたりするリスクが高まります。これにより、システムが不安定になったり、最悪の場合、大切な顧客情報が危険に晒される可能性も出てきます。常に最新バージョンへのアップグレードを意識するのは、IT担当者でなくても手間ですよね。
・顧客情報の共有と共同作業が大変
Accessの顧客情報ファイルを共有するたびに、誰かが最新版を上書きしてしまったり、同時に作業できないといった問題に直面していませんか? 例えば、複数の担当者が同時に同じ顧客情報を更新したいのに、ファイルが開けずに作業が滞ってしまう、という状況はありませんか?
・外出先や自宅からのアクセスが難しい
オフィスにいないと顧客情報にアクセスできない、VPN接続が必要で面倒だと感じていませんか? 例えば、営業担当者が訪問先で急な問い合わせがあった際、すぐに顧客情報を確認・更新できないのは困りますよね。
・顧客情報が散らばりがち
Accessの顧客情報データと、普段使っているスプレッドシートやドキュメント(例えば、商談メモや見積書など)との連携がスムーズではないと感じていませんか?
・バージョン管理やバックアップの不安
誤って大切な顧客情報を消してしまわないか、バックアップはきちんと取れているのか、常に不安がつきまとっていませんか?

Google Workspaceは、これらの課題を解決し、あなたの業務を劇的に改善する可能性を秘めています。

Google Workspaceで何ができる?

今回はシンプルさを重視し、Google Workspaceを移行先として選定しました。Accessで実現していた顧客情報管理が、下記に示すようなGoogle Workspaceの様々なツールを組み合わせることで、もっと簡単になります。

・Google スプレッドシート
Accessの顧客テーブルのようなリレーショナルデータベースを完全に再現するのは難しいですが、多くのケースで複数人で同時に編集できる強力な表計算ツールとして顧客リストを管理できます。顧客名、連絡先、担当者、対応履歴などを一元的に管理し、入力規則を設定したり、グラフを作成したり、スクリプト(GAS)を使って自動化することも可能です。
・ Google フォーム
Accessの入力フォームのように、新規顧客情報や問い合わせ内容などを簡単に入力・収集できます。例えば、展示会で名刺をいただいた際に、その場でタブレットからGoogleフォームに入力するだけで、自動的にスプレッドシートに顧客情報が保存される、といった使い方ができます。
・ Google サイト
Accessで作成した顧客分析レポートや顧客対応マニュアルなどの情報を、社内ポータルサイトのような形で共有できます。特別な知識がなくても、ドラッグ&ドロップで魅力的なページが作成可能です。
・ Google ドキュメント/プレゼンテーション
Accessで作成した顧客リストや集計結果を、より分かりやすく、視覚的に表現するのに役立ちます。例えば、特定の顧客への提案書や、営業戦略の資料を共同で作成する際に非常に便利です。

移行のステップ:シンプルに進めましょう!

全ての顧客情報を一度に移行する必要はありません。むしろ、その必要はないと考えてください。まずは、日々の業務で特に共有や共同作業のニーズが高い部分から始めてみましょう。

この連載では、以下のステップを順を追って詳しくご紹介していきます。

  • 第2回:移行の第一歩!どの顧客情報をGoogle Workspaceへ移すか決める
  • 第3回:Accessの顧客データをGoogle スプレッドシートに引っ越そう
  • 第4回:顧客情報入力はGoogle フォームで誰でも簡単に!
  • 第5回:Google Workspaceで顧客情報をもっと便利に共有・活用する場を作る

「困った!」そんな時は、私たちがサポートします

「Accessのこの機能、Google Workspaceだとどうすればいいの?」「データの移行、ちょっと不安だな…」

ご安心ください!弊社では、皆さんのGoogle Workspaceへの移行を全面的にサポートしています。

  • Accessのデータ構造や運用方法をヒアリングし、Google Workspaceでの最適な運用方法をご提案します。
  • 具体的なデータ移行作業のお手伝いや、複雑なデータの整形、スクリプトによる自動化などもサポート可能です。
  • Google Workspaceの各ツールの使い方に関するレクチャーや相談にも対応します。

「Accessでの顧客管理に限界を感じている」「もっと効率的に顧客情報を活用したい」そうお考えであれば、Accessから新しいツールへの移行は、あなたの業務をより効率的で、もっと快適なものに変えるチャンスです。ぜひ、この機会に検討してみませんか?

次回は、いよいよ「移行の第一歩!どの顧客情報をGoogle Workspaceへ移すか決める」について詳しく解説していきます。この時、「もし移行が複雑そうだと感じたらどうすればいいのか?」といった点についても、もう少し詳しく触れていく予定です。お楽しみに!

ご不明な点やご相談がありましたら、いつでもお気軽にお声がけください!

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