はじめに

「大量の資料の中から必要な情報を探すのが大変…」
「引用元の情報が曖昧で、内容の正確性に不安がある…」
「チーム内で資料を効率的に共有・活用したい…」

このようなお悩みを抱えている方におすすめなのが、Googleが開発したAIを活用したツール「NotebookLM」です。

ChatGPTやGeminiなどの一般的なAIチャットツールとは異なり、NotebookLMは自分でアップロードした資料に基づいて情報を分析・整理し、要約や質問への回答を生成します。

NotebookLMの特長

NotebookLMは、議事録やスライドなどの資料を読み込ませるだけで、要約や質問への回答を自動で行ってくれるAIツールです。
自分がアップロードした資料が情報源となるため、正確性が高く、ファイル形式も豊富なため業務ですぐに活用できます。

特長1：情報源は自分の資料のみ！機密情報も安全

NotebookLMの最大の特長は、自分がアップロードした資料のみをもとに、AIが回答を生成する点です。
一般的なAIチャットツールでは、引用元の不明な情報を元に回答をされることがあり、内容の正確さに不安が残る場合もあります。

しかし、NotebookLMは以下の仕組みで高い信頼性と安全性を両立しています。

• 自分がアップロードした資料のみを情報源として回答を生成
• 生成された回答には出典（資料の該当部分）へのリンクが表示される
• アップロードされた資料はAIの学習には使われないため、機密情報も安心して扱える

特長2：PDF、スライド、音声まで！さまざまなファイル形式に対応

NotebookLMは、以下のような多くの形式のファイルに対応しています。

• PDF、Word、テキストファイル
• Googleドキュメントやスライド
• 音声ファイル
• WebページやYouTubeのURL
• コピー＆ペーストした文章

さらにNotebookLMは、文章だけでなく画像・図・音声の内容も理解・分析できることが強みです。たとえば、パワーポイントの中にあるグラフや図の内容について質問することもできます。

特長3：資料の要点抽出・Q&AをAIが自動で生成

NotebookLMは、資料の内容を自動で分析し、要点をまとめてくれるため、長いレポートや複雑な資料でも、時間をかけることなく全体像を把握できます。
また、資料として読み込ませた情報について、自然な会話形式で質問できるため、「どこに何が書いてあるか」を自分で探す手間が省けます。

さらに、便利な自動生成機能もあります。

音声での要約

資料の内容を要約して音声化し、2人のAIが会話形式で読み上げてくれます。

マインドマップ

資料の構成や関係を図で整理。視覚的に理解しやすくなります。

その他の便利機能

FAQ（よくある質問）、タイムライン、学習ガイド、ブリーフィング資料など、業務で役立つコンテンツを自動で作成できます。

NotebookLMの始め方

それでは、NotebookLMを実際に使ってみましょう。

1. NotebookLMにアクセス

NotebookLM（https://notebooklm.google.com/）にアクセスし、Googleアカウントでログインします。

2. 新しいノートブックの作成

ホーム画面で「＋ノートブックを新規作成」または「＋新規作成」をクリックします。

3. 資料（ソース）を追加

自分のパソコンやGoogleドライブからファイルをアップロードしたり、WebサイトのURLを指定し、資料を追加します。

4. チャット形式で質問

画面中央にある「チャット」の入力欄に、資料に関する質問や依頼を入力します。

NotebookLMは、アップロードされた資料の内容に基づいて回答を生成します。
回答には出典元が明示されるため、根拠を持って情報を活用できます。
また、資料をもとにAIがよくある質問を自動で提示してくれることもあります。

5. 回答の保存と要約の生成

回答は「メモに保存」をクリックすると右側のStudioパネルに保存されます。保存したメモを編集・追記し、新たな情報ソースとして追加することもできます。
Studioパネルでは要約の音声化やFAQ生成、タイムライン作成など、情報整理を支援する機能が利用可能です。

チーム連携を強化！社内資料を効率的に共有

NotebookLMは、社内の資料や業務情報をチームで共有しながら活用することができます。
特に有料版の「NotebookLM in Pro (旧称：NotebookLM Plus)」では、利用上限が緩和され、権限設定や、利用状況の分析などが可能になります。
社内マニュアルやFAQを一元化し、情報を共有することで、組織全体の業務効率を大幅に高められます。
また、Google Workspace経由で利用すれば、データの安全性も高く、機密情報も安心して扱えます。全社的な活用を検討する場合は、組織のルール整備と有料版の導入が効果的です。

安全に利用するための注意点

NotebookLMは便利なAIツールですが、業務で使う際にはいくつかの注意点があります。
以下のポイントを押さえて、より安全に活用しましょう。

機密情報の取り扱いは慎重に

アップロードする資料に社外秘や個人情報が含まれる場合は、社内のセキュリティルールに従い、共有・アクセス権限をしっかり管理しましょう。

AIの回答は必ず人間が確認する

NotebookLMは信頼性の高い回答をしますが、資料が不完全な場合も考慮し、最終的な判断は人の目で確認することが大切です。

元資料の変更は自動反映されない

NotebookLMはアップロード時点の内容を使うため、資料を更新した場合は再度アップロードが必要です。

まとめ：NotebookLMで情報整理をもっと簡単に

NotebookLMは、「自分の資料を使ってAIと会話できる」新しい形の情報整理ツールです。正確で信頼できる回答と分析、自動要約、情報の整理機能が、日々の業務効率化に大きく貢献します。

NotebookLMをさらに便利に使うなら、Google Workspaceとの連携がおすすめです。

スプレッドシートやスライドなど、普段お使いのGoogleのサービスと連携することで、よりスムーズに資料を活用できるようになります。
当サイトでは、NotebookLMの導入支援や、Google Workspaceの環境構築もサポートしています。導入を検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。